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2017-06

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「緑」と「縁」の日々 - 2011.05.31 Tue

日本帰省時はちょうど桜の時期から新緑の季節への移行期間でした。
桜は花を散らし、葉桜になってしまっても、その美しさは目に眩しく。

目に見えぬ恐怖の存在に警戒しながら過ごしていた事もあってか、今年は自然の織り成す美とその生命力に、例年以上にも増して心奪われたように思います。

そして、「」の季節を過ごした1ヵ月は、同様に様々な「」のありがたさを噛み締める時期でもありました。

地震直後に写真や映像として見た光景が、約1ヶ月経過した後もほぼ同じ状態で残っているのを目の当たりにした際には衝撃なのか、悲しみなのか、様々な感情が入り混じって胸に込み上げてきましたが、市内や県内だけでなく、県外からも本当多くのボランティアさんが、少しでも復興を進めようと支援に入ってくれていました。

Volunteri-1.jpg

市のボランティアセンターを通じて一緒に活動させて頂いた方は、栃木、東京、神奈川、愛知、佐賀など本当に津々浦々から来て下さっていたのですが、皆さん元々こちらに親戚や友人がいたり、何か縁がある方なのかな?と思いきや、「これまでは全く縁がなかったけど、支援が必要と聞いて駆けつけた」というケースが大半!特に佐賀の方々はバスで片道20時間以上移動した疲れも見せず、黙々と作業をし、また20時間掛けて帰途につかれるという何ともハードな日程での来訪。
佐賀だけでなく、その他の地域から来て下さった方々も、必要なものや宿泊先など全て自分で手配して遠方から駆けつけてくださり、本当に頭が下がります。

勿論、参加者の中には市内在住の方々も多々いらっしゃいましたが、中には町内の隣組の一員として活動に参加していた中国人女性の方も。

彼女は本国の家族から再三戻るように電話があったにも関わらず、日本人のご主人と共に自宅に残る事に決めたそうですが、その彼女が活動の帰り際に「こちらに来たばかりの頃、空がとっても綺麗だと思った」と話していたのが、非常に印象的でした。

同じ県内でも智恵子抄に出てくる安達太良山の上空ではないですが、外国の方が故郷の空を「美しい」と称してくれる事はとても誇らしいと感じましたし、彼女の言葉を聞いて、例え、今はその空が目で見えないものの脅威にさらされていても、きっとまた穢れなく澄み切った青空、そしてその下には美しい自然が広がる台地が戻ってきてくれると、希望が沸いて来た次第です。



ところで、今回の緊急帰国に際し、ボスニアの個人や団体から沢山のメッセージを託されたのですが、以前の記事でも紹介したメッセージ付きハートの折り紙は、登録&活動させて頂いた地元のボランティアセンター、そして息子のお友達が通う小学校にそれぞれ寄贈させて頂きました。
(小学校では授業開始前の時間を少し頂き、ボスニアについての簡単な説明もさせて頂きました)

また、私が住むデルベンタ市長から地元の市長へ託された親書は、市長多忙の為市民協働部市民課長様に、そして同じくデルベンタ市の盲人・視覚障害者協会から預かった点字によるメッセージは、地元の視覚障害者支援をされている眼科の院長先生にそれぞれお渡し致しました。

それにしても、縁というのは本当に思わぬ出会いも運んでくれるようで、点字メッセージを受け取って頂いた眼科の院長先生は、何と内戦前の旧ユーゴスラビアを学会で訪れた方があるとの事!!本当に話してみないとどんな縁で繋がっているのか分からないものですね。


IMG_9305.jpg

原発関連を除き、被災地の現状に関しては以前よりも取り上げられる機会が大分減っているようですが、多くのボランティアさんの力を借りてもまだまだ平常の状況に戻るのは相当の時間を要す事は確実ですし、原発の状況により帰宅すら容易に出来ない方もまだまだ数多くいる現状には変わりません。

私の実家方面も放射能の影響を考え避難する人々がいる一方で、原発により近い地域から身を寄せている方々も多数いらっしゃって、街の様子もどことなく以前とは違う空気が流れている感もあるようですが、ステッカーの「ふるさとが いつも 心にありますように」の言葉どおり 身体はどこにあっても、心はいつでも故郷に。そして、願わくば近い将来、皆が待ち望んでいた故郷への帰還が果たせるように、その道のりは遠いものかもしれないけど、地元に限らず、今回の被災により他の土地での生活を余儀なくされている全ての皆さんがその希望だけは捨てないように、過ごしていけたら、と思っています。

「ふるさとが いつも ココロにありますように」

この言葉をいつも胸に抱いて

● COMMENT ●

復興には相当長い期間が必要だと思いますが、一から安全で美しい町作りを目指し、多くの人の協力で、これからは安心して暮らせる町にして欲しいですね。
急いで安易な道にだけは走らないで欲しいと思います。
原発の影響で非難されている方々のことを思うと、本当に心が痛みます。
避難されている方だけではなく、風評被害に苦しんでいる近隣の方々、明日何をすればよいのか分からない状況に置かれていることがどのぐらい辛いものなのか、普通の生活をしている我々には創造も付かないことだと思います。
でも、Mic'oさんがボスニアから運ばれた温かいメッセージは被災地の皆さんに多くの勇気を与えてくれたことと思います。
これからもボスニアと日本の交流が続くといいですね。

>タヌ子さん

復興に関しては、早急に対応すべき部分が沢山ありますが、見切り発車で混乱を起こす事になっても困りますね。
一番必要なのはインフラや建物の復旧と共に、確かな情報です。
ネットがあるか否かで得られる情報量が格段と違うと感じたので、特に高齢者の方々へのきめ細かい情報提供にも力を入れてほしいし、政府や東電は原発の状況に関し、随時的確で、かつ現地の人々が臨機応変に行動できる情報を提供してほしい。本当に後だしじゃんけんで「あの時は・・」と言われても遅いのです。

今回こちらの家族から大きな精神的支援を得て一時帰省をする事ができましたが、呆然と立ち尽くす、掛ける言葉が出てこないという状況もありましたが、その一方で、「こんな状況だけど、やるしかないよな」という力強い声も聞かれ、逆にこちらがパワーをもらって帰ってきました。これまでの「普通の生活」を瞬時に失い、悲しみ、戸惑う気持ちに寄り添いながら、かつ、少しづつ復興に向けできる事から一歩を踏み始めた人々へのサポートを何らかの形で続けていければと思っています。


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プロフィール

Mic'o(みーちょ)

Author:Mic'o(みーちょ)
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1999年からボスニア・ヘルツェゴビナ北部の小都市・デルベンタに在住。現在は主婦時々お仕事の生活。
これまでに関わったお仕事は、各種通訳及び翻訳(セルビア語、クロアチア語、ボスニア語)、取材コーディネーター、ボスニア関連コラム(サッカー、生活事情)執筆、ラジオ出演など。
詳しい経歴はこちら⇒http://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htmhttp://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htm)


2015年からボスニア北部の伝統刺繍(ズミヤニェ刺繍、イミリャニ刺繍)に取り組んでおり、ボスニア国内や日本でこれらの刺繍を紹介するイベントを開催してきました。また、これまで制作してきた刺繍作品を紹介するブログを更新しております。
「ボスニアで手に色(しょく)生活」
「ボスニアで手に色(しょく)生活」

http://ameblo.jp/micobih/

仕事関連や刺繍に関する問い合わせはtagjug@hotmail.comまでお願いします。(状況により返事が遅れたり、返信できない事もありますので、予めご了承下さい)

※お問い合わせに関するお願い
ここ数年、在外邦人をテーマにしたある番組から出演依頼のメールを頂くのですが、諸事情によりプライベートな生活の紹介を含むTV取材等は遠慮させて頂いております。何度お断りしても他のルートを通じて繰り返し同様のご連絡を頂くので、当方もその都度お断りの返事をしなければならず、大変困っております。私にだけでなく、知人にも迷惑が掛かっているケースもありますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。
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ボスニア北部の伝統刺繍作品

画像をクリックするとアルバムが閲覧できます。(今後随時作品を掲載していきます)

なお、画像の無断転載を固くお断りします。

2017年ボスニアの主な移動祝日

年によって日付が変動する各宗教の移動祝日。2017年は以下の通りです。

4月16日 イースター
(ローマカトリック、セルビア正教)

6月26日 ラマザン・バイラム初日
(イスラム教)

9月2日 クルバン・バイラム初日
(イスラム教)

旧ユーゴの為替レート(対日本円)

Bloomberg.co.jpの為替レートを基にしています。

(2017年1月15日現在)※実際の両替レートとは若干差があります

<ボスニア>1コンヴェルティビルナ・マルカ= 62.16 円

<クロアチア>1ク-ナ= 16.15円

<セルビア>1ディナール= 0.98 円

<マケドニア>1ディナール=1.97 円

<スロベニア、コソボ及びモンテネグロ※>1ユーロ = 121.32円

※モンテネグロ及びコソボは欧州連合に加盟していないものの、通貨としてユーロを導入中

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