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旧ユーゴ(約)100日バトル&夢の続き(※戦争の話ではありません) - 2009.03.05 Thu

ボスニア北東部に位置する小都市、Živinice(ジィビィ二ッツェ)
この街の名をボスニア国内のみならず、旧ユーゴに轟かせる事になったそのきっかけは


adnan''koala''babajic
(写真は「Operacija Trijumf」サイトより借用)

アドナン ババィッチ 20歳
この青年が故郷に錦を飾っちゃったからなんですよ。
そう、ある意味旧ユーゴ内のバトルを制覇しちゃったんです。

そのバトルの名は
「Operacija Trijumf(オペラツィヤ トリユンフ)」

簡単に言えばオーディション番組です。
世界中でかなり放送されているらしく、海外で暮らしていらっしゃるブログ読者の方にはStar academy、Fame、 Operación triunfoなどのタイトルでお馴染みかもしれません。
1つの国でなく、アラブ諸国や東アフリカなどでも地域毎で企画、放送していたようですが、旧ユーゴではスロベニアを除く国々から歌手志望者が参加。
旧ユーゴでも近年は各国のアーティストの交流はあるものの、旧ユーゴ地域のTV局が共同で番組制作というのはやっぱり画期的な事に変わりありません。

今回の番組を放送したTV局は以下の通りです
<セルビア>B92
<モンテネグロ>TV In
<クロアチア>Nova TV
<マケドニア>A1
<ボスニア・ヘルツェゴビナ>FTV、RTRS

番組は普通のオーディション番組と「Big Brother」(参加者の共同生活の一日を長期に渡って紹介する番組)を足した感じなのですが、最終選考まで約100日間続きます。

ちなみにファーストシーズンに参加した生徒(=参加者)は以下の通りです(姓は省略:ピンクは女性、青は男性)

<セルビア>
イバナ、ソーニャ、ミリツァ、ミルヤナジョルジェ、ニコラ・S、ニコラ・P、ダニイェル、
<クロアチア>
イゴルアナ、アントニヤ、アンドレア

<ボスニア>
ヤスミナブカシン(※)、アドナン

<モンテネグロ>
二ナ

<マケドニア>
クリスティヤン、アレクサンダル
===========================================
(※)
ブカシンは内戦の際にボスニアからセルビアに避難しそれ以来セルビア在住であるものの、この番組内では出身地のボスニア代表として参加する事となったようです。
===========================================

100日近く繰り広げられたこのバトルですが、共同生活では血気盛んな若者(笑)の集まりなので個人間の多少の衝突はあれど、番組の危機を迎えるような事態はなく日々が過ぎていきました。
宗教も民族も異なる参加者ですが、カトリックのクリスマス(12月25日)に設けられたディナーの席では、クリスマスソングが静かに流れる雰囲気に唯一イスラム教徒のアドナンが「あ~、なんかTVドラマみてえだな~」と感動していたり。

そもそも他民族の参加者と生活を共にするのを躊躇する人は番組自体に参加しないと思いますが、参加者達の関係を見てるとあくまで人間としてウマが合うか合わないかってところなんでしょうね。
(これは番組に限らず、周囲の人間関係を見ていても思う事ですけど)
ジョルジェ、ニコラ・P(共にセルビア)とアナ(クロアチア)、そしてイゴル(クロアチア)とニナ(モンテネグロ)の間には「もしかして、恋?」と思われるような雰囲気が漂ったり、なんてこともありました(^m^)

語り始めたらきりないんで結論に入っちゃいますが、1月の初めに行われた決勝では残った5人から最初に2人(ダニィェル、二ナ)、次に1人(アレクサンダル)が電話投票の結果で落とされ、最終決戦に残ったのがアドナンとブカシンのボス二ア代表コンビ!
準決勝以前の視聴者電話投票ではアレクサンダルが毎週トップを激走してたのが、準決勝から最後の2人に絞り込まれるまでの電話投票ではアドナンがトップの座を譲らず、そのままの勢いで逃げ切りました。
悩んだ挙句、我が家で清き(?)1票を投じたのは''ブキ''ことブカシンなんですが、一時は番組からの撤退を考えた(※)アドナンの勝利も感慨深いものがありました。
======================================
(※)
第7回のガーラでセルビアのミリツァと共に「ノミナツィヤ(脱落候補の事。次週の視聴者電話投票で負けた方が番組から脱落する)」に選ばれたアドナン。
苦手な英語で必死に歌ったにも関わらず審査員から評価されなかった事やミリツァへの勝ち目が見出せない事に絶望したのか、ノミナツィヤに選ばれた時点で番組からの撤退を表明。
番組終了後、後に最終決戦を争う事になるブカシンをはじめとした参加者や司会者から残留するよう説得され、最終的に撤退表明を取り下げた。
結果的には次週の電話投票でミリツァに勝利し、脱落候補から脱出。
=======================================

アドナンの御両親もガーラの度にバスを何台もチャーターして地元・ジィビィ二ッツェから国境を越えて会場であるセルビア・ベオグラードまで応援団をつれて来たり(番組終盤になると会場の半分近くはアドナンサポーターで埋め尽くされていた)、応援グッズを製作したり、息子の勝利の立役者ですよ!色々大変だったとは思いますが、息子が凱旋帰国して数千人の住民に迎えられる姿を見たら感無量だったでしょう。
アドナンは今回の優勝によりユニバーサル・レコードとの契約権を得ましたが、キャリアアップと共にしっかり稼いで親孝行してくださいね。
余計なお世話ですが、審査員も苦言を呈していた悪態と放送禁止ギリギリの発言を減らす事、そして英語の勉強にも努力してください。(Made in chinaはマード イン キーナじゃないよ!)
その容貌から「コアラ」と呼ばれる一方で歌のスタイルは演歌っぽいアドナンですが、個人的には今後の活躍に結構期待しています(^^)





番組としては途中でクロアチアから参加のアンドレアが思いがけない妊娠判明(勿論参加者との子ではなく、番組参加前に出来た子です^^;)、審査員の1人が身内の不幸の為途中で番組を降板(不幸が起こった直後は番組自体が中止)といった予期せぬ自体も発生したものの、番組的には大団円のうちに終了。
(アドナンの優勝に対しては「やらせ」だとか色んな声がありますが、事実として根拠が挙がらない限りはそれぞれ個人の考えということですので)

今年もセカンドシーズンが計画されているようですが(時期未定)、その前に第1期生達が再びTVで活躍しそうな気配です。

その活躍の舞台は、EUROVISION SONG CONTEST

欧州ではお馴染み、毎年恒例の国対抗歌謡選手権ですが第1期生の多くが各国の予選にエントリーしている様子です。

実は既に結果が出ている国もあるのですが、それは次回のお楽しみに☆
(次も音楽ネタ続くので違うジャンルのネタ1つ挟んで続けることにします)

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プロフィール

Mic'o(みーちょ)

Author:Mic'o(みーちょ)
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1999年からボスニア・ヘルツェゴビナ北部の小都市・デルベンタに在住。現在は主婦時々お仕事の生活。
これまでに関わったお仕事は、各種通訳及び翻訳(セルビア語、クロアチア語、ボスニア語)、取材コーディネーター、ボスニア関連コラム(サッカー、生活事情)執筆、ラジオ出演など。
詳しい経歴はこちら⇒http://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htmhttp://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htm)


2015年からボスニア北部の伝統刺繍(ズミヤニェ刺繍、イミリャニ刺繍)に取り組んでおり、ボスニア国内や日本でこれらの刺繍を紹介するイベントを開催してきました。また、これまで制作してきた刺繍作品を紹介するブログを更新しております。
「ボスニアで手に色(しょく)生活」
「ボスニアで手に色(しょく)生活」

http://ameblo.jp/micobih/

仕事関連や刺繍に関する問い合わせはtagjug@hotmail.comまでお願いします。(状況により返事が遅れたり、返信できない事もありますので、予めご了承下さい)

※お問い合わせに関するお願い
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ボスニア北部の伝統刺繍作品

画像をクリックするとアルバムが閲覧できます。(今後随時作品を掲載していきます)

なお、画像の無断転載を固くお断りします。

2017年ボスニアの主な移動祝日

年によって日付が変動する各宗教の移動祝日。2017年は以下の通りです。

4月16日 イースター
(ローマカトリック、セルビア正教)

6月26日 ラマザン・バイラム初日
(イスラム教)

9月2日 クルバン・バイラム初日
(イスラム教)

旧ユーゴの為替レート(対日本円)

Bloomberg.co.jpの為替レートを基にしています。

(2017年1月15日現在)※実際の両替レートとは若干差があります

<ボスニア>1コンヴェルティビルナ・マルカ= 62.16 円

<クロアチア>1ク-ナ= 16.15円

<セルビア>1ディナール= 0.98 円

<マケドニア>1ディナール=1.97 円

<スロベニア、コソボ及びモンテネグロ※>1ユーロ = 121.32円

※モンテネグロ及びコソボは欧州連合に加盟していないものの、通貨としてユーロを導入中

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