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2017-08

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足並み揃わぬボスニアHoliday - 2007.05.02 Wed

既に中間点を折り返した日本のゴールデンウィークですが、このブログを読んで下さっている方々も旅行に、帰省に、そして自宅でのんびり休息、と束の間のバケーションを楽しまれている事と思います。

さて先日、とある方から「来週からボスニアもゴールデンウィークですね」とメールを頂き何の事やらと思ったのですが、確かに5月1日のメーデーはボスニアでも休日。しかし少なくとも私が住んでいるスルプルカ共和国側では今週休日に該当するのはこの日のみ。この国の複雑な民族及び宗教事情を反映して祝日も地域により異なるので、他の地域では他にも休日があるのかと改めて調べてみたところ

同じメーデーでも祝う日数が異なっているではないですか!Σ(-0-;)

ボスニアの祝日で唯一全国共通なのがグレゴリオ暦の上で元旦にあたる1月1日(※この他に宗教によっては各々の元旦が設定されている場合もあります)、そして5月1日のメーデーなのですが

・セルビア人住民が多数を占めるスルプスカ共和国では当日のみ
・イスラム教徒及びクロアチア人住民が多数を占めるボスニア連邦では1日と2日の2日間
・スルプスカ共和国、ボスニア連邦のどちらにも属さないブルチュコ市は3日間

と同じ祝日なのに祝う日数がてんでバラバラ!
1つの国でありながら、国に対するスタンスの違いから国家の日や建国記念日を祝わない地域もあるボスニア・ヘルツェゴビナ。
数少ない国内共通の祝日位足並みを揃えたらいかがなものでしょうか?

スルプスカ共和国では単なる休日ですが、他の地域、とりわけブルチュコ市では3日まで祝日気分を味わった後は金曜を挟み週末でまたお休みですから、こうなると「ボスニアのGW」と表現された理由が理解できます。
ただ、3月末にスルプスカ共和国で可決された「祝日法」では1日のみならず2日もメーデーの休日として規定されている為、この法律が施行された後にはボスニア連邦同様2日間が休日になるものと思われます。
ちなみにボスニア全体の祝日法は未だ制定されておりません(ボスニア議会で提案された法案は各民族の思惑の違いにより3度に渡り否決されたとの事)

参考までにスルプスカ共和国側の新法で制定された祝日は

1月1日、2日-正月
1月9日   -スルプスカ共和国の日
5月1日、2日-メーデー
5月9日   -ファシズムに対する勝利記念日
11月21日  -(デイトン)和平合意記念日

↑を基本として、その他に

クリスマス(カトリック、セルビア正教)
ビッグフライデ-及びイースター(カトリック、セルビア正教)
クルバン・バイラム及びラマザン・バイラム(イスラム教)

を宗教的祝日に位置付けています。ちなみに、休日には制定されていないもののこの他にも宗教上の祝日は多数存在し、そのうち2日は有休を取る事ができます。我が家の場合↓で紹介したスラバの際にこの有休を活用しています。

(※ここまで書いた後オットから「確かに祝日法はスルプスカ共和国議会では可決されたものの、その後各民族を保護する目的で設置されている委員会にてこの法案は否決されたはず」という情報が入りました。おそらく「スルプスカ共和国の日」を祝日に制定することに対し同共和国内の少数派民族から反対がでたものと思われます。
但し、先日発行された現地の日刊紙「Oslobodjenje」には「スルプスカ共和国祝日法案は通過した」旨のみ記載されています)





最後にボスニアで使用されているカレンダーを紹介しますが、左がセルビア正教の聖人の日などをマークした宗教色の強いカレンダー、右が普通のカレンダーです。ちょっと分かり難いかもしれませんが、右のカレンダーはいずれの祝日も赤字で明記されていないのにお気づきお分かりでしょうか?(赤字で印刷されているのは日曜日)
以前世界のカレンダー研究に取り組まれている方のお手伝いをさせて頂いた事があるのですが、全く祝日の記載がない暦というのは世界でもかなり珍しいものなのではないでしょうか?カレンダーという普段何気なく眺めているものからも、ボスニアの複雑かつデリケートな部分を垣間見る事ができます。


● COMMENT ●

モンテネグロのカレンダーも祝祭日の記載がないので、私はしばしば「え?明日って祝日なの?」ってことも・・・。
モンテネグロの法定休日はたしか、元旦と7月13日しか休みが無いはずですが、暮してみると知られざる祝祭日が出てくる出てくる。殆どが宗教的な祝日ですが、自治体による祝日もあったりして、カレンダーに何も記載がないと私にとっては迷惑このうえない話でございます。
たかがカレンダーといえども、その国の一面を窺い知る貴重な資料なのですね。

>Maityさん

モンテネグロでも祝祭日の記載がないのですか!日本では「祝祭日=赤字」が当然ですが、1つの国で国民の大多数が同じ宗教を信仰していたり、政教一体の国でないと宗教上の祝日を赤字にするのは難しいですよね。
そういえば、どうして土曜日って青字なんだろう?・・と素朴な疑問が沸いてきました。早速チェックせねば!

折りしもGW中の日本ですが、欧州のように夏季長期休暇などがない分休みが格段に少ない感じがするものの、祝日だけを見るとかなり多いですよね~。
昨今は国民の休日とやらも導入されて3連休を取りやすくもなりましたが、全体的な祝日を減らし、減らされた祝日の日数分自分の好きな時にまとめて休暇を取れる、というシステムにしたら連休につきものの混雑も解消されてよいと思うんですが、如何でしょう?

ふたたび

モンテネグロの祝祭日はおろか、日本の暦もよく理解していないmaityでございます(笑)

国全体の方針ではありませんが、トヨタなどをはじめとする生産業の社内カレンダーは、1日だけの祝日などは出勤日にしてしまい(休日出勤とはならない)、その分を大型連休(お盆や正月)の前後などにくっつけるという方針の企業が多いですよ。というのも工場などの部署では、稼動をストップするだけでコストがかかるので、ちょこちょこマメに休日とはいかないのですよ。それならいっそまとめて長期停止して、その間に日頃できないメンテナンスや保全の強化をしたいという目的があります。

私はコトルに来る以前は生産業の事務職だったので、この手の社内カレンダーに沿って仕事をしておりました。なので、若干お盆やお正月の帰省は混雑を避けやすかったかな(一日違うだけで大違いですもんね)。ただ、あまりにも長いと「1,2日、休日出勤しても大丈夫だろ?」と上司にせっつかれて、結局世間と変わらぬ休暇になったりしますが(汗)
その年によってGWの形態も異なり、世間が「飛び石連休」と騒ぐと間に休みを入れて長期連休にしたり、その逆でGWの休日を削ってお盆などに足したりと、世間とズレがあるのが嬉しいやら寂しいやら・・・。

社内カレンダーの問題点は、その会社にしか存在しないカレンダーなので、他社とやり取りする部署(例えば営業など)は、世間に合わせたカレンダーにしたりと、部門ごとのカレンダーが複数存在して社内でも混乱しがちになるってところですね。祝日を自分でカスタマイズできるシステムは、私が実感するとおりありがたいと思う反面、サラリーマンの場合、足並みを揃えるところは揃えねばならず、個人が好きなように連休を作るのは難しいのかもしれませんね。
日本全国でこのシステムを一斉に導入して、また企業は内部である程度のルールを設ければ、案外混乱はなく、うまく連休に付き物の混雑が解消されると思うのですが、日本政府がこのシステムに着目して、無駄に働きすぎの日本を癒して欲しいところです。

>Maityさん

業種によっては独自の勤務体制がありますもんね~。
以前だとお正月は国民ほぼ一斉にお休みだったのが、最近は元日そうそうからス-パーがオープンしていたり、赤文字=日本総祝日とはいえないですよね。

なるほど、メンテの為に休みを動かすというのは一理ありますね。
今回はこっちの機械、次回はあっち・・なんてやっているより効率よいですもんね。でも、会社内の部署毎に休みが異なると、他の部署から何か必要な時に凄く困りそうなので、会社全体を1つの労働カレンダーの下で勤務するのがいいんでしょうけど、それだと普通のカレンダー通りに営業している他の会社との取引などに支障をきたしたりもするだろうしなかなか難しいそうですね。

今週から日本はまた通常どおりの生活が戻ってきたみたいですが、先日の帰省ラッシュをTVで眺めていると「本当皆さんご苦労さん」と声を掛けたい感じです。
(私自身は殆ど帰省ラッシュ巻き込まれたことないので・・)

ボスニアの祝日、私も前から気になっていました。
スルプスカ共和国の祝日、早速メモしました!

連邦側は3月1日を独立の日として祝日にしていますが、スルプスカ共和国側でこの日を祝うことがないのは、先の戦争とつながっていることからなんとなく理解できます。
ただ、国家の日(11月25日)はなぜスルプスカ共和国で祝日とならず、Mic'oさんが上で書いているようにファシズムに対する勝利記念日、和平合意記念日は逆に連邦側でなぜ祝日とならないのか、どんな思惑があるのかとても気になるところです。

最近、ボスニア・ヘルツェゴヴィナに関するいろいろなニュースを聞いていると、この国の中はバラバラだなぁとつくづく感じます。EUやNATO加盟という共通目標はあってもそこへたどり着くにはまだまだ時間がかかりそうです

>イエティさん

スルプスカの祝日に関しては本文にも書いたように法案は可決されたようなのdせうがまだ施行されていないのが現状で、法案では祝日の1つである先のファシズム勝利日も関連の祝賀行事は行われたものの結局平日でした。
数年前の例になってしまいますが、BiHレベルでもほぼ同じ内容の法案が提出されているみたいです。ただ、7月11日に「スレブレニッツア及び全犠牲者の日(だったかな)」というのが含まれていて、そこが一番のネックになっているのではないかと思われます。
連邦でもクロアチア人多数地域ではまた他の祝日体系がありますよね。

国家の日を祝わないのは、3月1日と同理由ではないのでしょうか?
ご存知の通り西ヘルツェゴビナ住民の大半は連邦側に属しているとはいえボスニアよりクロアチアを向いているし、スルプスカは言わずもがな。政治ではなくスポーツの例で恐縮ですが、サッカーのスタジアムなんて国の状況をそのまま凝縮したようなものです。せめて「住んでいる国」として応援すれば、と思うんですが、スタジアムにドーンと「リリャニ」のマークが入った応援旗がたなびいていたりすると「やっぱりここは俺達の国じゃない」と他民族の気持ちがボスニアから更に離れるのも理解できる部分はあります。

このところスルプスカ新エンブレムを巡り各民族の政治家達がもめていましたが、結局どの民族も自分を主張したいというところでは同じ穴の狢かな、と。
但し、スルプスカのエンブレムに主要3民族のシンボルが入ったとしても、連邦側もそれに準じたエンブレムを作るんでしょうかね?
現存の2つのエンティティーに加え、クロアチア人は第3のエンティティを要求していたりもするし、足並みバラバラもいいところですよ。

政治がもめていても、個人レベルでは地域によって差はあれど民族を超えた隣人付き合いが戻ってきているのが唯一の救いですかね。


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プロフィール

Mic'o(みーちょ)

Author:Mic'o(みーちょ)
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1999年からボスニア・ヘルツェゴビナ北部の小都市・デルベンタに在住。現在は主婦時々お仕事の生活。
これまでに関わったお仕事は、各種通訳及び翻訳(セルビア語、クロアチア語、ボスニア語)、取材コーディネーター、ボスニア関連コラム(サッカー、生活事情)執筆、ラジオ出演など。
詳しい経歴はこちら⇒http://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htmhttp://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htm)


2015年からボスニア北部の伝統刺繍(ズミヤニェ刺繍、イミリャニ刺繍)に取り組んでおり、ボスニア国内や日本でこれらの刺繍を紹介するイベントを開催してきました。また、これまで制作してきた刺繍作品を紹介するブログを更新しております。
「ボスニアで手に色(しょく)生活」
「ボスニアで手に色(しょく)生活」

http://ameblo.jp/micobih/

仕事関連や刺繍に関する問い合わせはtagjug@hotmail.comまでお願いします。(状況により返事が遅れたり、返信できない事もありますので、予めご了承下さい)

※お問い合わせに関するお願い
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ボスニア北部の伝統刺繍作品

画像をクリックするとアルバムが閲覧できます。(今後随時作品を掲載していきます)

なお、画像の無断転載を固くお断りします。

2017年ボスニアの主な移動祝日

年によって日付が変動する各宗教の移動祝日。2017年は以下の通りです。

4月16日 イースター
(ローマカトリック、セルビア正教)

6月26日 ラマザン・バイラム初日
(イスラム教)

9月2日 クルバン・バイラム初日
(イスラム教)

旧ユーゴの為替レート(対日本円)

Bloomberg.co.jpの為替レートを基にしています。

(2017年1月15日現在)※実際の両替レートとは若干差があります

<ボスニア>1コンヴェルティビルナ・マルカ= 62.16 円

<クロアチア>1ク-ナ= 16.15円

<セルビア>1ディナール= 0.98 円

<マケドニア>1ディナール=1.97 円

<スロベニア、コソボ及びモンテネグロ※>1ユーロ = 121.32円

※モンテネグロ及びコソボは欧州連合に加盟していないものの、通貨としてユーロを導入中

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