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2017-06

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進化するスラバ(後編) - 2007.04.25 Wed

前回のUp(進化するスラバ・前編)から1ヶ月以上も経ってようやく後編かよ!と呆れてらっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、もうしばらくスラバねたにお付き合いくださいませ。

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徹夜に近い状態でスラバ本番に突入し、まだ日も完全に明けぬうちからお菓子作りの続きを再開。会場のセッティングの方はオット(とその友人)に任せて、と思いきや、ゲストが来る予定の数時間前にも関わらず椅子とテーブル(借り物)の高さが合わず悩んでいる様子です(汗)

椅子の高さが合わないのなら、テーブルの高さに合った椅子も借りて来い!って事で問題解決なのですが、一難去ってまた一難。今度は知人の犬が事故にあって大ケガをしたからとオットが病院への搬送に駆りだされたり(この期に及んで行くなよ!>オット)、神聖な雰囲気の中でゲストを迎えるといった状況からはおよそ程遠いのであります・・・

客間に飾られた我が家の守護聖人様Bogoprimac Simeon(抱神者シメオン)もきっと苦笑いされている事でしょう。

しかし、ひとたび予定のゲストを迎えはじめるとそこからはホスト業フル回転。キッチンと客間、それぞれの持ち場に張り付き状態になります。
勿論私はキッチン担当。料理を温めて、サーブして、その間に皿洗っての繰り返しです。我が家の場合ゲストが来訪する時間が大体決まっていて、1回の時間帯につき10人程度のゲストしか来ないのですが、それでもグラス類をはじめマメに食器を洗っておかないとシンクは山盛り状態。

slava2007.jpg



グラスはワイン、ビ-ル、ラキア(アルコール度の高い果実の蒸留酒)、そしてノンアルコールとドリンク毎に替えるので予備が幾つあっても足りません。

お菓子もかなりの量を作ったはずなのに、1日目で既に品薄状態になり、苦肉の策として二口大程にカットしたバナナケーキを更に一口大に切り分けてみました。2日目にも来たゲストにまんまと気付かれましたが、人手不足である事が知れているので見逃してもらえました。でも、横着ばかりしていたわけでなく新しいお菓子も焼きましたよ~。
ケガの功名というのか、オットが材料を間違えて買ってきた為に急遽レシピを変更して作ったクルミパウダー入りのクッキーもお酒飲みのオジさまから「おお、これはサクサクしていて酒のツマミに合うねぇ~」と好評。というわけで、これ、来年以降のスラバで定番スイ-ツに決定!




この他にロールケーキやシュークリームも作りましたよ♪

今年のスラバは例年の倍に当る総勢40人程のゲスト(飛び入りも含む)を、従来より1日長い3日間持て成すという事自体が初の試みでしたが、私にとってはスラバの定番料理であるサルマ作りに取り組む、というのが今回最大の挑戦でした。オットもスラバの形式にはコダワリがないので、これまではMic'o家オリジナルメニューでお持て成しをしていたのですが、今年は趣向を変えて「正統派スラバ料理(スープ、サルマ、豚の丸焼き)」でゲストをお迎えすることにしました。各家庭のオリジナルを出す事も大事だけど、外国人である私がキッチンを取り仕切っているだけに「基本が分かってないから変わった料理でお茶を濁している」と思われているかもしれないし。「外国人だから・・」と思われたくない異教徒外国人妻の意地というのもかなり強いかも(^^;)

普段はオットが煮込み系の料理を好まないし、中でもサルマはお呼ばれした先でも決して手をつけないので8年間に渡るボスニア生活で今回がサルマ初挑戦。とはいっても所詮ロールキャベツですし、私が「サルマ・マイスター」と認める知人からキャベツの中に詰める挽肉とお米の割合だけ確認したら後は楽勝です(笑)実はオットにとってサルマの仕上がりが最も心配だったらしいのですが、ゲストの方々からも「なかなかジューシーでおいしいよ~」と次々にお褒めの言葉を頂いた上、オットの手がサルマの皿に伸びているではありませんか!Σ(-0-;)まさに2・16スラバの奇跡です!!
ちなみにサルマ・マイスターである知人からは「いずれはウチのスラバも手伝って欲しいと思っているのよ」とオファーまで頂きました。まあ、サルマを作る位だったら50個でも100個でも作りますよ~。でも実際に知人宅で必要なのはその数倍以上のサルマですので、知人宅でスラバが催される毎年晩秋にはサルマ製造マシーンと化している事でしょう(汗)

結婚しスラバという祝いを催すようになって8年、特に誰から「こうするべきだ」とダメだしを受けた事もなく「習慣に捕われず私達の祝いの形があってもよいか」と考えていましたが、今回のスラバを通じて基本を押さえた上で自分達の色を加えていく事が大切なのだと感じました。まだまだ先の長い話ですが、先代から受け継いだ儀式を今度は私達が次世代に伝えていくという責任もありますしね。(細かい点は正教徒であるオットに任せますけど・・)
毎年ゲストの方から「今年のスラバも充実していたね」という言葉をいただけるよう、従来からの習慣も大切にしつつ、更にMic'o家独自のカラーを出していけるよう工夫を重ねていきたいと思います。

● COMMENT ●

御疲れ様でした。

しっかりボスニアの主婦されてるんですね。
言葉ができるだけでもすごいと思うのに、地元の伝統料理でもお客さまを、しかも40人!満足させるなんてさすがです。言葉といえばベルギーの彼も、Mic'oさんとはお会いしたことがないため、「どうしても同郷の人と話をしてるとしかと思えない。ほんとに日本人?」とたびたび聞いてきます。
おいしい食事と楽しい会話でお客様をおもてなしできるよう私も見習いたいです。

>デベラさん

パーフェクトな主婦は目指さなくていいけど、やっぱり節目節目はきっちりしないとダメかな~と思って、Slavaのみ頑張ってみる事にしました(笑)
3日間宴の準備をしつつゲストのもてなしはやっぱりキツイけど、達成感はありますね。「世界ウ○ルン滞在記」みたいに一度異文化体験をして終わりなのではなく、これがオットと夫婦でいるかぎり一生続く事を考えるとちょっと気が遠くなったりもしますが、気が付けば自分の1年のサイクルの一部になっているのかもしれませんね。
ところで、マイコさん(仮名)に「同郷の人と・・・」と言ってもらえて光栄です☆勿論文法の間違いなんかにはしっかり気が付かれていることと思いますが(汗)私もマイコさんとお話をしているとなんか昔から知っている人みたいに感じますよ。デベラさんとマイコさんにいつかこちらでお目にかかる機会があると嬉しいです。

これは!!!

おいしそう~~。これって、なんだかドイツのクリスマスに作る大量のクリスマスクッキーを思い出しますね。ロールキャベツか!!!随分長い間食べていないわ。
でも、本当においしそう。近所だったら確実にスラバでお邪魔しますわ。
お疲れ様でした。

すごい!

テーブルの高さが合わなくて悩むダンナサマが微笑ましいですが、slavaが「修羅場」と読めて当たり前な状況ですね(笑)「2・16スラバの奇跡」はすごい。私も好き嫌いの激しいオットを持っていますので、サルマに手を伸ばすダンナサマの奇跡にあやかりたいです。
40人分の準備もさることながら、Mic'oさんの「正統スラバ料理」に望むという心意気の深さに感動です(T T)。今回のスラバは何年何十年と先のこと、次世代へ受け継ぐことまで考えたものだったのですね。
>「基本が分かってないから変わった料理でお茶を濁している」「外国人だから・・」
私もスラバではありませんがお客様を呼んでもてなす時、いつもこう思われているのではないかと考えておりました。こちらの料理はもちろん詳しいマナーもしらないので、そこが引け目だったのですが。そして、どこかで「自分はしょせん外人だから・・・」と甘えていました。私もコトルでの生活が「異文化体験」で終わらないようにしなければ。またMic'oさん、色んなことを教えてください。

お祝いごととはいえ、これだけの料理とお菓子を用意して、足りなくなったらまたつくって、食器を洗って・・・きっと座って一息つく暇もなかったんでしょうね。
おつかれさまでした!

ボスニアではおじさんはじめ男性も甘いものをよく食べますよね。酒のツマミにクッキーが合うとは知りませんでした。
だんなさん、煮込み料理食べないんですか~
ボスニアの料理ってほとんど煮るか焼くかの料理が多いと思うのですが、だんなさんは何を食べているでしょう


>光ちゃんママさん、Maityさん

>光ちゃんママさん

ブログでも以前拝見しましたが沢山クッキーつくられるんですよね。
確かお子さんのお誕生日の時にも幼稚園に沢山差し入れもっていくんじゃなかったでしたっけ?お互い住んでいる国の習慣で色々大変ですよね(^^;)

ここのロールキャベツはザワークラフトを使うんで酸味があって食が進むんですよ。ボスニアだけでなくルーマニアなんかでも作るみたいです。
本当に近所だったらスラバにお招きしたいです。気が向いたらドイツから直通バスあるので観光がてら(??)いらして下さいね~。本当に。

>maityさん
本当にね~、何が最優先なのか分からない人と共同作業していると修羅場ですわ(汗)普段客間で使っているソファーとテーブルの高さをあわせようとしてソファーの上に板を引くとか色々案はでたらしんですが、どう考えたってテーブル借りてきた家から椅子も借りてきたら済むことじゃん・・・って考えないんでしょうか?

スラバの形式を変えたのは昨年の手抜きがゲストにお見通しだった事を反省したのが発端なんですが、代々受け継いでいくものって基本的な部分はそのままの形で残していくべきではないのか、と今頃になって気が付きました。

maityさんのコトルでの健闘ぶりブログで拝見していますが、すごく前向きに異文化に向き合っていてこちらこそパワーをもらっていますよ。8年も住んでいると生活もマンネリ化してきて自分からどんどん新しい事に取り組んでいかないとそのまま変化のない生活が続くだけですが(実際に数年間そんな生活を続けていた事が>汗)、maityさんの飽くなき好奇心とチャレンジ精神で赴任生活最後の頃にはコトルマイスターの称号を受けるのも夢じゃないと思っちょりますよ(^^)


>イエティちゃん

生活者としての暮らしを始める前は物珍しく観察していた様々な事を今度は自分が行う立場になるとどうしたらよいもんか、と立ちすくんでしまいますが、時間を経るにつれてそれらの行為がいつのまにか「当たり前」になっていくというのが面白いなと感じています。
今回始めて思ったことだけど、自分だけの経験にとどまらず次の代にも引き継がなくちゃいけないという事もあるし、自分には馴染みがある事でなくてもしっかりやっていかないとね。

ところでビスケットってお酒にあうの~と思うでしょ?
私も耳を疑ったんだけど、現地のスウィ-ツと違って砂糖控えめなので多分プレッシェルなんかと同じ感覚なのかもしれません。以前も薄いアーモンドクッキーを出したらこれもお酒にピッタリって喜ばれたしね。


待ってました!

Mic'oさん、お元気そうで何よりです。なかなか更新がなかったので、忙しいのだろうとは思っていたのですが、スラバの続きはどうなったん?と、気になって気になって。密かにチョクチョク、飛んでは来ていたのです^^チョット来れない間に更新でしたね。(しまったぁ!)

とにかく頑張ったのねぇ~。お疲れ様。私もお呼ばれされたかったです!時々、我が家にも来客を招くのですが、どうしたらみなさん、気持ちよく過ごしてもらえるのぉ~と頭を抱えます。(まず、日常の掃除さぼってるから、片付けが大変ということもありますが…)ボスニアの皆さんの接客精神って素晴らしかったもんなぁ…とよく思い出しますよ。これからのMic'oさんの新たなるチャレンジの報告、楽しみにしてますね。

ところで、Mic'oさん特製サルマの実物写真はぁ?あああ、ボスニアの料理、食べたくなってきました^^(ちょうど今夕飯時に突入しようとしております)それではまたね。

更新後に何度か見ていたのに、(後編)になっていたのに気が付きませんでした(汗)

まさに戦場のような光景が目に浮かびますね・・・。
ロールキャベツに米が入った、あれが「サルマ」なんですね!食べたことありますが、すごく美味しかったです。
いつか・・・Mic'oさんのサルマレシピUPを期待してま~す。

>わはは大空さん

後編お待ち頂いてたのですね。ありがとうございます☆
実は前編Upの後、3月下旬に出張→4月上旬~中旬にインフルエンザと思われる症状で一家全滅、と慌しい日々が続いていた事などで後編Upが遅れました。
加えて書くという事に対する意欲が著しく低下していた事もあるのですが、この後編をUpしない事には他に気になっている事書けないのでちょっと気合入れてみましたよ(^^;)

大空さんも今は丁度大地くんのお誕生日企画に向け色々とアイディアを値っていらっしゃる事と思います。ドバイのバースディパーティーって話を聞く限り本当大掛りですものね~。準備本当大変だと思います。
長く1つの土地に暮らしていると生活もマンネリ化してくるものですが、最近の我が家は色々と変化があり(2人目とかじゃないですよ (^^;))生活リズムが一変しています。それにあたって大空さんのブログを色々参考にさせていただいたのですが、また後でメール飛ばしますね。

>どぶ朗さん

長~いハーフタイムを挟んで後半戦キックオフです(^^;)

本当にあの3日間は怒涛の如く過ぎていきましたよ~
しかも、キッチン業務で心身共にいっぱいいっぱいなのに、客間から追い出された子ども達がキッチンに乱入してくるので、最初は話し相手をしてあげるけどそのうち「おばちゃんも準備で大変だからさ~、他の場所で遊んでてよ~」と退去処分を命じてしまいました。

サルマにも色々種類がありますが、パプリカを使った「プニェニャ パプリカ」も美味しいですよね。うちの地方では殆ど出てきませんが、サラエボあたりだとタマネギに具を入れて煮込んだ「ソガンドルマ」というものもあります。
スラバを機にオットも煮込み系が解禁になったので、これからドンドン煮込み料理で攻めたいと思います。ってもう夏ですが(汗)

待ちにまった後半、読んですっきりしたところです。それにしても本とうに大変そうですね。スラバのために各家庭では貯金したりもするのでしょうか?
なぜか今まで呼ばれたスラバは断食中のものばかりなのですが、ごちそうといえば、ここではプニェニェ パプリカがおおいように思います。サルマだけだされたっことは今までありません。
ぶどうの葉の塩づけで包んだものもサルマというのですか?

>snowさん

後半お待たせいたしました。やっぱり前後半に分かれているものは後半まで読まないとすっきりしないですよね?私も書き終えてすっきりしました(笑)
スラバには通常のスタイルのほかにPosna Slavaと呼ばれるお魚+乳製品・卵等を抜いたお菓子がサーブされるものがありますよね。それに招かれたのでしょうか?
こちらではサルマが主役でプニェニェ パプリケ(↑のコメントでは単数形で書いてしまいましたが)はザワークラフトが品薄な時期に登場する感じです。
サルマも色々種類があって、葡萄の葉で包まれているものもSarma od vinovog
liscaと呼ばれるサルマの一種ですよ。私はちょっと苦手ですが。


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プロフィール

Mic'o(みーちょ)

Author:Mic'o(みーちょ)
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1999年からボスニア・ヘルツェゴビナ北部の小都市・デルベンタに在住。現在は主婦時々お仕事の生活。
これまでに関わったお仕事は、各種通訳及び翻訳(セルビア語、クロアチア語、ボスニア語)、取材コーディネーター、ボスニア関連コラム(サッカー、生活事情)執筆、ラジオ出演など。
詳しい経歴はこちら⇒http://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htmhttp://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htm)


2015年からボスニア北部の伝統刺繍(ズミヤニェ刺繍、イミリャニ刺繍)に取り組んでおり、ボスニア国内や日本でこれらの刺繍を紹介するイベントを開催してきました。また、これまで制作してきた刺繍作品を紹介するブログを更新しております。
「ボスニアで手に色(しょく)生活」
「ボスニアで手に色(しょく)生活」

http://ameblo.jp/micobih/

仕事関連や刺繍に関する問い合わせはtagjug@hotmail.comまでお願いします。(状況により返事が遅れたり、返信できない事もありますので、予めご了承下さい)

※お問い合わせに関するお願い
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ボスニア北部の伝統刺繍作品

画像をクリックするとアルバムが閲覧できます。(今後随時作品を掲載していきます)

なお、画像の無断転載を固くお断りします。

2017年ボスニアの主な移動祝日

年によって日付が変動する各宗教の移動祝日。2017年は以下の通りです。

4月16日 イースター
(ローマカトリック、セルビア正教)

6月26日 ラマザン・バイラム初日
(イスラム教)

9月2日 クルバン・バイラム初日
(イスラム教)

旧ユーゴの為替レート(対日本円)

Bloomberg.co.jpの為替レートを基にしています。

(2017年1月15日現在)※実際の両替レートとは若干差があります

<ボスニア>1コンヴェルティビルナ・マルカ= 62.16 円

<クロアチア>1ク-ナ= 16.15円

<セルビア>1ディナール= 0.98 円

<マケドニア>1ディナール=1.97 円

<スロベニア、コソボ及びモンテネグロ※>1ユーロ = 121.32円

※モンテネグロ及びコソボは欧州連合に加盟していないものの、通貨としてユーロを導入中

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