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2017-05

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事件です! - 2005.11.10 Thu

ここ1ヶ月の間にサラエボでテロ準備容疑の逮捕者が出たり、隣国クロアチアで鳥インフルエンザが発生したりと、事件簿ネタには事欠かないMic'o周辺ですが、今回は窓ガラスの向こうで起こった事件を証言者風にお伝えしたいと思います。

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10:00AM過ぎ 
朝も日が明けぬうちからダンナの(いつもと同じ)ミスによる愛犬の逃走騒ぎに巻き込まれ寝不足気味だった私は、これまた早朝からの停電で家事が進まぬのを言い訳に、ぼんやりソファーに腰掛けて睡魔と闘っておりました。
視線を窓の外に移すと秋晴れのよいお天気。外では子ども達が遊んでいて賑やか、なんですが、いつものハシャギ声とは違って何やら緊迫した雰囲気。そのうち「こら、止まれ!」だの、とケンカと思われるやり取りが聞こえてきたと思ったら、続いて「パン!」と乾いた音が辺りに鳴り響きました。

年末から新年に掛けて子供達が爆竹を鳴らすのはこの辺りのはた迷惑な風物詩ですが、シーズンにはまだ早い。ちょっと胸騒ぎがしたので、ソファーから身を起こし窓から外を眺めると、警官と走る男性の姿、そして向かいのアパートのバルコニーで取り乱しながら電話を掛ける女性の姿が飛び込んできました。どうやら子ども同士の揉め事とは到底違う次元の事件が起こっている様子。先程走っていった男性が戻って来て警察官のボディーチェックを受けていたものの、そのまま御用にならなかったところから察するに彼が容疑者ではないようです。窓の向こう側から様子を伺っているので、事の次第は彼らの様子から察するしかありません。

この男性や周辺の人々のジェスチャーから我が家とは反対方向にこの事件の鍵を握る人物が逃走している模様という事が何となく分かってきましたが、一体何が起こっているのかは相変わらず謎のまま。向かいのアパートの住人が何人かバルコニーに出て事の次第を見守っています。その中には知人の顔も見えたので状況を説明してもらいに行こうかと思ったのですが、何が起こっているのか分らない状況下でうかつに出歩くのもどうかと思い、何か動きがあるまでもう暫く窓から様子を伺う事に。それにしても犯人が逃走していると思われる方角には保育園があるので、犯人が園児を人質に園内に立てこもるなんて事が起こりませんように・・

11:00AM
それ程緊迫した状況には見えないので、思っていた程大した事件ではなかったのかと思いきや、そのうち近所からぞろぞろと男性が集まってきました。そして我が家と隣家の前の芝生の上をうつむき加減で、片足で地面をトントンと叩きながら何やら探している様子。
逃走した人間が何か落としていったのか、それとも皆慎重に探しているところを見ると何か爆発物でも見つかったのか?(それなら一般市民ではなく、警察の特殊部隊あたりの任務だろう)

状況が把握できないだけに現実にあり得ない事まで頭の中をよぎるのですが、皆一様に下を向いて歩いている光景を、何となくエサを探すニワトリの姿と重ね合わせてしまった私は不謹慎です(反省)そんな状況が昼過ぎまで続いていましたが、そのうち我が家の門のあたりから事件が起こったアパートの端まで「捜索中につき立ち入り禁止」の黄色いテープで囲われてしまいました?(-0-;)
という事は我が家(正確には家の前)も事件現場ですか?現場ですよ、現場!しかも何が起こっているのか分らない現場から目と鼻の先にいるという事だけで不安倍増。窓の向こうでは相変わらずニワトリ・・じゃなくて住民も参加しての捜索活動が続いていますし、警察官の数も増えています。これは近所の単なる揉め事とか愛憎のもつれ(?!)、というレベルの事件という事を確信。

デルベンタ大情報網(=口コミ)を駆使してダンナ側にも何か情報が入っていればいいのですが、この日に限って奴は所用でベオグラードに出掛け留守。このまま得体の知れない不安を抱えて動向を見守っているわけにもいかないので、立ち入り禁止テープの近くでヤジウマをしている少年達にでも探りをいれてみるか、と息子を連れて事件現場に面している裏庭に出ると、捜索に加わっていた近所の人が声を掛けてくれたので、これ幸いと事情を説明してもらうことに。

このまま得体の知れない不安を抱えて動向を見守っているわけにもいかないので、立ち入り禁止テープの近くでヤジウマをしている少年達にでも探りをいれてみるか、と息子を連れて事件現場に面している裏庭に出ると、捜索に加わっていた近所の人が声を掛けてくれたので、これ幸いと事情を説明してもらうことに。
事件現場は向かいのアパートに住む警察官宅でした。
数人組の男が玄関ドアを破って押し入ろうとしたところ、中に人がいた為発砲して逃走した、というのが大まかな事の流れですが、皆が必死に探していたのは、何と、警察での証拠物品となる発砲の際に落ちた銃弾!(彼はそう説明してましたが、後でダンナが言うには銃弾ではなく薬莢ではないか、との事)
先程鳴り響いた「パン!」という音は逃走劇を繰り広げていた際に追跡者を威嚇する意味で撃ち放った一発だったと思われます。

しかも、恐ろしいのは犯人の内1人は数百メートル先の橋の付近で逮捕されたものの、残りは未だ逃走中という事。

「実は密かにこの付近に隠れていて、突然我が家の表玄関から進入してきて人質に取られたらどうしよう。」

とか

「買い物に出掛けた先で逮捕劇に巻き込まれたらどうしよう。」

などと最悪な事ばかりが頭を過ぎりますが、自分の妄想を差し引いても銃を持った犯人が未だ逃走中ともなると、やっぱり女子ども2人では防犯上不安。
夫には「ベオグラードで1泊してくれば」と勧めたものの、携帯に電話して事の次第を説明し今夜中に帰って来て貰う事に。彼自身はメインの用事を無事済ませたのでどちらにせよ同日中に帰宅するつもりだったようですが、妻子が直面している状況に関しては、我が家への進入方法は敷地が狭いくせに門が2つあったり(そのお陰で内戦中は家の中に進入されても物は持ち出されなかったらしい)、番犬リキが待ち構えていたりとちと面倒くさい事もあり、犯罪に巻き込まれる危険性は0に等しいと考えていたようです。

午後3時過ぎ

朝からの騒動もどうやら一段落ついたらしく、警察関係者が立ち入り禁止テープの回収を始めました。発砲はあったものの不幸中の幸いでケガ人はなく、警察関係者が立ち去った後事件(未遂)にあった家庭の息子・サーシャ(仮名)が友人を引き連れて現場検証をしてたのは「さすが警察官の息子だ」と感心、というか何だか微笑ましい光景でした。
この子は事件当時学校に行ってたので直接一連のトラブルに巻き込まれたわけではないですが、後々のショックの事などを考えると、これも不幸中の幸いかと。
私がベオグラード滞在中あるアパートに押し入った強盗が「子どもが家にいる時間ではない」という理由でその家の子どもを殺してしまったという事件があり、丁度この数日前にダンナと思い出した直後だったので、余計にサーシャが事件に巻き込まれていたら、と身震いしてしまいました。私達はサーシャが小さい時から知っている上、我が家の息子とも率先して遊んでくれる事もあって、彼に何かあったら本当に他人事とは思えないし・・

デルベンタみたいなこじんまりとした街でも時折窃盗事件が発生するようですが、発砲事件にまで発展するのは殆ど例がない事。でも、そういった事件が現実に家の前で起きたということは、考え過ぎだと笑われても安全対策を万全にしておくに越した事はない、という思いを新たにしたのでした。

以上デルベンタTVレポーター Mic'oがお伝えしました。

※デルベンタTVは実際には存在しません。

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プロフィール

Mic'o(みーちょ)

Author:Mic'o(みーちょ)
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1999年からボスニア・ヘルツェゴビナ北部の小都市・デルベンタに在住。現在は主婦時々お仕事の生活。
これまでに関わったお仕事は、各種通訳及び翻訳(セルビア語、クロアチア語、ボスニア語)、取材コーディネーター、ボスニア関連コラム(サッカー、生活事情)執筆、ラジオ出演など。
詳しい経歴はこちら⇒http://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htmhttp://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htm)


2015年からボスニア北部の伝統刺繍(ズミヤニェ刺繍、イミリャニ刺繍)に取り組んでおり、ボスニア国内や日本でこれらの刺繍を紹介するイベントを開催してきました。また、これまで制作してきた刺繍作品を紹介するブログを更新しております。
「ボスニアで手に色(しょく)生活」
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ボスニア北部の伝統刺繍作品

画像をクリックするとアルバムが閲覧できます。(今後随時作品を掲載していきます)

なお、画像の無断転載を固くお断りします。

2017年ボスニアの主な移動祝日

年によって日付が変動する各宗教の移動祝日。2017年は以下の通りです。

4月16日 イースター
(ローマカトリック、セルビア正教)

6月26日 ラマザン・バイラム初日
(イスラム教)

9月2日 クルバン・バイラム初日
(イスラム教)

旧ユーゴの為替レート(対日本円)

Bloomberg.co.jpの為替レートを基にしています。

(2017年1月15日現在)※実際の両替レートとは若干差があります

<ボスニア>1コンヴェルティビルナ・マルカ= 62.16 円

<クロアチア>1ク-ナ= 16.15円

<セルビア>1ディナール= 0.98 円

<マケドニア>1ディナール=1.97 円

<スロベニア、コソボ及びモンテネグロ※>1ユーロ = 121.32円

※モンテネグロ及びコソボは欧州連合に加盟していないものの、通貨としてユーロを導入中

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