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2007-10

虫の声はないけれど - 2007.10.22 Mon

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秋と言って虫の音色を連想するのは日本人ならではの季節感なのでしょうか?
ここボスニアにも虫の音を楽しむ風習はありませんが、今秋、素敵なコンサートを鑑賞する機会に恵まれました。

本来は国立劇場でオペラを鑑賞する予定が、上演日程変更があった為に急遽予「Vijecnica(ヴィェチュニッツァ)」で催されたコンサートに足を運ぶ事になりました。
会場となったVijecnicaは内戦前国立図書館として利用されていた建物で、先の内戦中多くの書物と共に被害を受けたのですが、建物内はまだその傷跡を色濃く残すものの、中々いい雰囲気を出しています。
会場内で焚かれていたガスストーブがガス灯の形をしていてこれまたいい感じ(但しちょっとガス臭さが気になったかも・・)

コンサートは「Jadransko-Mediteranski Muzicki Festival」というイベントの一環として行われたもので、まずコンサートのオープニングを飾ったのはイタリアのGiovanni Seneca Trio。
クラリネット、クラシックギター、ダブルベースという編成で、ダブルベースの演奏者がちょっとコワもてだったのですが、途中で演奏する曲の楽譜が見当たらず(という設定?)演奏だけでなく笑いでも観客を魅了(?)

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サラエボでも有名な多宗教合唱団ポンタニマの美声が会場内に響きます。
ユダヤ教、セルビア正教、イスラム教、カトリックとボスニア国内を代表する宗教歌を各2曲づつ披露。

ポンタニマの合唱が4曲歌い終えた後、もう1人女性のソロ歌手が参加していましたが、10曲近く歌った曲の殆どが似かよっていて、正直聞き続けるのが辛いというのが感想。

彼女のパフォーマンス後、再び舞台の主役はポンタニマ、そしてオープニング同様、ステージのトリもジョバンニと愉快な仲間達(笑)が務めました。
本当は現地側のコーディネーターがレストランに予約を入れていたのでコンサート途中で会場を抜け出さないといけなかったようなのですが(→これは後で知らされた)、後ろ髪を引かれつつも席を立ったものの主賓である日本からのお客様が出口付近で足を立ち止めてステージを楽しんでらっしゃるのに便乗して私も最後までコンサートを堪能させて頂きました。
レストランには予約時間に少々遅れて入ったものの、幸い席がまだリザーブ状態になっておりセーフで現地コーディネーターの方もホッと一息(^^)

虫の声はないものの、ボスニアの秋は芸術関連のイベントが目白押し。
音楽関連では10月31日から11月4日まで今年で11回を迎える毎年恒例のJazz Fest Sarajevoが開催されます。


http://www.jazzfest.ba/



皮肉なる偶然 - 2007.10.11 Thu

ニュ-スの鮮度上、もう少し早めにUpするべき話題だったのですが
9月30日、セルビア人住民が多数を占めるスルプスカ共和国側の大統領ミラン・イェリッチ氏が心臓発作の為死去しました(享年51歳)

「大統領、心臓発作で地元・モドリッチャからドボイの病院へ搬送」という緊急速報が飛びこんできたのは夜7時のニュース放送本番中。
記憶を辿ると数年前にアメリカで心臓手術を受けていたはずの同氏。再び心臓発作に襲われたのか、と思いを巡らしていましたが、ドボイ病院の医療スタッフの蘇生もむなしく、氏の心臓は再び鼓動する事なく還らぬ人に。




<左>死亡翌日の日刊紙Nezavisne Novine <右>ボスニアサッカー協会会長としての死亡記事を掲載しているスポーツ紙AVAZ SPORT
1956年生まれのイェリッチ氏は昨年秋の選挙でスルプスカ共和国大統領に選出される前から、地元モドリッチャのオイル精製所長、同共和国産業・エネルギー省大臣として同共和国をリードする人材として注目されていただけでなく、スポーツ界においてもスルプスカ共和国サッカー協会及びボスニア・ヘルツェゴビナサッカー協会の会長を務めるなど、様々なフィールドで精力的に活動。
そうした経緯から葬儀にはボスニア政府関係者や諸外国の要人達に混じり、
隣国セルビア及びモンテネグロのサッカー協会関係者、及びUEFA会長のミシェル・プラティニ氏も参列。また、モドリッチャをホームとするサッカーチームで以前イェリッチ氏の愛息ぺタルも所属していたモドリッチャ・マキシマの選手達も会場では一際目立つ青と黄色のユニフォーム姿で氏の早すぎる死を悼みました。

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<写真>20000人のモドリッチャ市民が葬儀に参列した事を報道する日刊紙Oslobodjenje。写真3弾目は悲しみにくれるイエリッチの妻及び息子

ちなみに9月最終日曜は心血管疾患の予防のため「世界心臓デー(ワールドハートデー)」と制定されており、折りしも今年はイェリッチ氏が死去した9月30日がこの日に当たりました。
聞くところによると死の数日前に同氏が自分の体験を絡めこのイベントの重要性を語っていたそうなので、本当になんとも皮肉な偶然なのか・・・
スルプスカ共和国だけでなくボスニア国民にとっても彼の死が国民それぞれの心臓について考える最大の教訓になってしまったのではないでしょうか。

大統領の死を悼みスルプスカ共和国側は3日間喪に伏しましたが(※学校は通常通りの授業)、新大統領選出の話なども話題に上がり出し、喪失感を伴いつつも時代はイェリッチ後へ少しづつ歩みだしています。

喜びの一品 - 2007.10.01 Mon

以前紹介したネットカフェに引き続きサラエボ出張中私が顔を出す場所・第2弾。今回紹介させて頂くのは「BADEM BUTIK(バーデム ブティック)」です。

Bademというのは現地語で「アーモンド」の事ですが、豊富な種類のナッツ類をはじめお米なども扱っているのですが、私の目的はもっぱらラハトロクム(RAHAT LOKUM)。


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ラハトロクムというのは日本でいう"ぎゅうひ"やくるみゆべしによく似たトルコ由来のお菓子。サラエボのカフェでボスニア・コーヒーを頼むとお茶うけ(コーヒーうけ?!)としてコーヒーに添えられて出てきます。
もっとも現在のトルコではロクムと呼ばれ海外では”ターキッシュ・デライト(トルコの喜び)”として名が通っているようですが、トルコでも過去にはボスニア同様ラハトロクムと呼ばれていたそうなので、オスマントルコによりこのお菓子がボスニアへ伝来してきた当時の呼称なのかもしれませんね。
トルコ・コーヒーはボスニア・コーヒーと名を変えて親しまれているのに、ラハトロクムは「ボスニアン・デライト」とならずに昔の呼称を守っているところは何か昔ながらのこだわりのようなものを感じたりします。

ちなみにボスニアでロクムというと↓の写真のようなビスケットが出てきます。

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さて、本来のBADEM BUTIKさんから話題が逸れましたが、狭い店内はいつ行ってもお客さんで一杯。スカーフを被ったお姉さん方が忙しそうに、でも親切に応対してくれます。
ラハトロクムはシンプルなものから、様々なフレーバーのものにココナッツがまぶされたもの、ウェハースで挟んであるものなどバラエティー豊かですが、私がお勧めなのはもっともシンプルなバニラとくるみ入りのラハトロクム。
バニラは1kg6KM(約500円)、くるみ入りは1kg8KM(約700円)
勿論グラム単位で購入できます。
いつも各種250gづつ注文しては↓の箱に入れてもらってます。
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最近購入したものは粉砂糖が振り掛けられすぎているせいか表面がちょっと固くなってしまっていたけど、写真撮影したものは出来て日が浅かったのか本当に柔らかく、元々ぎゅうひ系のお菓子に目が無い私は次々と手を出してしまいました。

ラハトロクムはスーパーでも手に入りますがこちらは固めのゼリーっぽいので、もしサラエボに滞在される機会があるのならここのものが絶対お勧め!
結構長持ちするみたいなので日本へのお土産にもいかがでしょうか。

1957年創業のBADEM BUTIKさんは旧市街(バシュチャルシヤ)に1件、そして最近街の中心(marsala tita)にも新店舗がオープンしたようですが、私がいつもラハトロクムを購入しているのは1号店です。

〔BADEM BUTIK〕
1号店 Abadziluk 12(バシュチャルシヤ内)

2号店  Titova 34(チトー通り)
※旅行者の方だったらこちらの店舗の方が見つけやすいかも。

<追記>
街の中心にあるBBI Center内に3号店がオープンしました。

3号店 BBI Centar内 0階(地上階)


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プロフィール

Mic'o(みーちょ)

Author:Mic'o(みーちょ)
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1999年からボスニア・ヘルツェゴビナ北部の小都市・デルベンタに在住。現在は主婦時々お仕事の生活。
これまでに関わったお仕事は、各種通訳及び翻訳(セルビア語、クロアチア語、ボスニア語)、取材コーディネーター、ボスニア関連コラム(サッカー、生活事情)執筆、ラジオ出演など。
詳しい経歴はこちら⇒http://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htmhttp://www.geocities.jp/prirodnaljepotabih/profile.htm)


2015年からボスニア北部の伝統刺繍(ズミヤニェ刺繍、イムリャニ刺繍)に取り組んでおり、ボスニア国内や日本でこれらの刺繍を紹介するイベントを開催してきました。また、これまで制作してきた刺繍作品を紹介するブログを更新しております。
「ボスニアで手に色(しょく)生活」
「ボスニアで手に色(しょく)生活」

http://ameblo.jp/micobih/

仕事関連や刺繍に関する問い合わせはtagjug@hotmail.comまでお願いします。(状況により返事が遅れたり、返信できない事もありますので、予めご了承下さい)

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ボスニア北部の伝統刺繍作品

画像をクリックするとアルバムが閲覧できます。(今後随時作品を掲載していきます)

なお、画像の無断転載を固くお断りします。

2017年ボスニアの主な移動祝日

年によって日付が変動する各宗教の移動祝日。2017年は以下の通りです。

4月16日 イースター
(ローマカトリック、セルビア正教)

6月26日 ラマザン・バイラム初日
(イスラム教)

9月2日 クルバン・バイラム初日
(イスラム教)

旧ユーゴの為替レート(対日本円)

Bloomberg.co.jpの為替レートを基にしています。

(2017年9月9日現在)※実際の両替レートとは若干差があります

<ボスニア>1コンヴェルティビルナ・マルカ= 66.32 円

<クロアチア>1ク-ナ= 17.45円

<セルビア>1ディナール= 1.08 円

<マケドニア>1ディナール=2.1 円

<スロベニア、コソボ及びモンテネグロ※>1ユーロ = 129.79円

※モンテネグロ及びコソボは欧州連合に加盟していないものの、通貨としてユーロを導入中

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